FC2ブログ

"うらちかブログ"

観世流能楽師 浦田保親のブログです。舞台の事にお稽古の事、日常の出来事も綴ります。

ウコンの効力は…

今日(すでに昨日ですね)、
京都観世会例会で、「右近」を舞わせて頂きました!

正直、この曲にはあまり馴染みがなく、
仕舞や舞囃子の地謡は何度か謡った事はあるものの、
能となれば、僕自身、実は今回が初参加でした!!

当時、
春の盛り、桜も満開の頃、
京都北野の「右近の馬場」という所では、
たくさんの花見車で賑わい、絶好のお花見スポット

その花見の時に、
在原業平が、車越しに見える見知らぬ美女に、
恋しいを送ったという、伊勢物語の一説。
これは正しく、その時代のナンパでしょうかね??

これを題材に作られた、チョット艶っぽい神能


舞台上も、
の立ち木の作り物と、花見車が出され、
シテの他に、女ツレが二人(四人のときもあり)登場。

当時のお花見風景が描かれ、
とっても賑やかな春らしい曲です。


まだまだ冬を思わせる気候でしたので、
一足早く、を感じて頂ければと思っていたのですが…


「右近」ならぬ「鬱金」(うこん)色の唐織を身に纏い、いざ舞台へ!!

ところが、、、
その冒頭の場面、おツレの方との連吟の場面で、
僕の謡だけ、ひとりで何処へやら。。。

ほぼ2句程は、全然違う詞章を即興作詞して謡う始末。(涙)


楽しみにお越し頂いたお客様、
共演者の皆さま、特に一緒に謡っていたおツレのお二人には、
多大なご迷惑をお掛けしました。



そのお詫びに、
という訳ではありませんが、
昨年の暮れ、この曲の舞台「北野天満宮」へ行った時の画像です。


北野天満宮
DSC_0051.jpg
もう、お正月準備が整っていました。


右近の馬場
DSC_0055.jpg
当時は、流鏑馬なども行われるきれいな一本道だったそうです。
もちろんもたくさん咲き誇ってた様です。
が、
今は駐車場となり、
もうその桜も、ここには一本もないとの事でした。。。


後シテ桜葉明神を祀った末社長屋。
DSC_0053.jpg
神社の方に聞くと、ノドの神様だとか!!

一生懸命拝んできたのですがね…
関連記事
スポンサーサイト



コメント

さうんど&ぼいす様

先日は、ご来場有り難うございました~
まったく、お恥ずかしい所をお見せ致しました。。。
「北の宮居」、やっぱりバレてましたか~(汗)
謡本、お持ちやったんですね。
あの日は、会館内の檜書店で、
「右近」の本がよく売れた、と終了後に聞き、
再び、冷や汗が飛び出ました!!

右近の桜

内裏では「左近の桜」と呼ばれ、お雛様の飾り方でどっちが正しいか、よく間違ったりするのは、この「能」のせいでしょうか?

「右近の馬場」の「桜」ですか。。。
おまけに、先生が書かれた「鬱金桜」は、別名「黄桜」と呼ばれているものが有りますね。

本当に「能」は勉強すると色々知識が身について、本当に「知るは楽しみなり」ですね。

私が本を片手に拝見しておりますと、妻は舞台に集中できないから要らないと言いました。
馴染みのない演目とお聞きしていたので「もしや」と思って、少し意地悪な期待もしておりました。

しかし、「北の宮」が「朝日寺」に変わりましたが、さらりとやり過ごして「ブレ」ないところはさすがプロだなあと感心しました。
言い間違えて戸惑ったり、言い直したり、止まったり、先生から何度注意されても素人には「さらりとやり過ごす」なんて、とても無理な注文です。

ホントに感心しました。

いつもはゆったりのんびりと始まる「能」が多い中で、この「右近」は、桜舞い散る春の浮き立つ如く、速いリズムで始まって、とても楽しい曲でした。
行きずりの恋でしょうか、桜のはかなさと恋のはかなさと対比させた、一瞬の夢のような女神様との出会いの話しですね。
古典の世界の「ナンパ物語」を堪能させていただきました。

  • 2011/03/30(水) 14:56:06 |
  • URL |
  • さうんど&ぼいす #-
  • [ 編集 ]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する